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ゴキブリの歩き方 〜のぞいてみよう!台所の裏〜
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ゴキブリが歩くところを撮影し、接地している脚を「赤い点」で示してみたところ、常に3本以上の脚が床についていることが分かりました。 3本の脚が地についているので、歩行中のいかなる状態でもゴキブリはバランスを崩しにくいということが分かります。
まず、3本の脚を地面につけた状態で残りの3本の脚を前に動かし新たに体を支える3点を確保します。その後、それまで体を支えていた3本の脚を地面から離してゴキブリは前にすすみます。
このような運動を、高速で繰り返すことによってゴキブリは時速5〜6Kmというゴキブリの体の大きさと比較すると非常に速い速度で走ることができるのです。
筋肉を染色したゴキブリ標本の断面の写真を上に示します。 脚付近には非常に多くの筋肉が存在していて、ゴキブリはまさに歩くために適した体の構造を持つ生物と言えるでしょう。
また、ゴキブリの脚の先端には「爪間盤」と呼ばれる粘着力を持つパットがついているため、プラスチックやガラスの壁でもよじ登ることが可能になっています。 ゴキブリが壁をよじ登る動画を確認しても、やはりそのような脚を動きを行っていることが分かりました。
ゴキブリは1秒間で自分の体の大きさの50倍の距離を進める計算になりますが、これをもしも人間に当てはめると時速270Kmで走っていることになります。
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