ホバークラフトをつくろう
 「絶対に面白いイベントを企画します。」と緑が丘文化会館の担当者の方に約束した以上、しっかりとしたものを企画しないといけない。これは当たり前! 3日間フルに使うネタで、面白くてためになるもの。。。
 2005年5月8日夜、メンバー達で集まってネタを考えました。 様々な案が浮かんでは消え… 数時間後、決まったネタは「ホバークラフト製作」だ。 それも、よそでは絶対に体験できないようなきなこだわりを持った工作教室だ。

ホバークラフトとは

出展:大分ホバーフェリー芥P
ところで、ホバークラフトってだ??

 ホバークラフト(HoverCraft)という言葉は、英語のHover―その場で浮上して静止するという単語とCraft―乗り物という単語の造語です。 その名前の通り、ホバークラフトは地面や水面からわずかに浮上して走行します。それゆえに、地面や水面との摩擦が非常に少ないことや、走行する場所が水上・陸上など路面を問わず走行できるという特徴があります。 日本国内にはレース用やレジャー用の小型ホバークラフトが約1000基あるといわれ、また旅客用の大型のものは大分空港から別府の間で運行されています。

コンセプト
 今回、夏休みの講座に来てくれる子たちにも大分県で走り回っているような大きなカッコイイ、ホバークラフトを作ってもらいたいんだけど… それはちょっとばかりしい。

 だから、右の写真のような「ホバー座布団」を作ってもらおうと考えています。
 たんなるホバー座布団では面白くないので、人を乗せて浮上するだけのパワーがあるもの作りましょう!

みんなで協力して一つの大きなモノを作るのって楽しいぞぉ〜
一見すると、ダサイかもしれないけど…

絶対に感動するぞ! たぶん・・・

 この種の「ホバー座布団」の製作事例は数多くあるが、その殆どの場合で掃除機から取り出した送風機ユニットを使っている。 だけどねぇ… 市販の掃除機から取り出した立派なファンユニットを使った上に、コンセントから電源を供給したら浮いて当たり前ではないか!! こんな卑劣な手段で参加者たちが喜んだとしても、それは単なる詐欺だ。

 僕ら東工大ScienceTechnoが以前から大切にしていることは「手を動かす」「自分の頭で考える」ということだぁ! したがって、こんなコンセプトで打ち出してみた!
・掃除機のファンのようにブラックボックス的な要素は一切排除する! 
・既製品の部品の使用は極力ひかえてイチから自分達の手で作る!


具体的にはこんな感じ〜
・ファンは厚紙で参加者自身が手作り。
・工作少年であれば馴染みの深い模型工作用のマブチモーターを動力源に使う。
・電源は乾電池を使う。


とは言っても、技術的な計算や設計、加工が難しい金属製の部品の製作などは我々が予め済ませておくことになるだろうけどねぇ〜  「自分の頭で考える」という理念が薄まってしまいそうだけど、参加者たちの拘束時間、予算等も考慮すると仕方ないよなぁ〜 それでも、可能な限り参加者さん達に「自分で考える余地」を残せるように努力しよう。

イベント準備
 かなりファッキンなコンセプトを打ち出してしまったがために、ある程度の困難も予想される。 ハッキリ言って、このような制約条件で本当に人を乗せて浮上できるホバー座布団をイベントに参加してくれる子供達に作らせることができるのか分からない。 我々にとっても未知の領域であるため、東工大ScienceTechnoではドリームチームを結成しこの難問に挑むことにした。 このチームには、大学生ロボコン元日本代表、ホバークラフト製作経験のある者も加えた。

つづく・・・